葬儀の基礎知識
【室蘭市】親が亡くなった後に必要な手続きまとめ|2年以内・3年以内・5年以内の流れを解説

公開日: 2025年11月2日 9:00
最終更新日: 2025年11月2日 09:30
身内のご逝去は何度も経験するものではありません。いざご遺族となると「まず何を、どの期限までに?」と戸惑いがちです。本記事では室蘭市での実務を意識し、親が亡くなった後に必要な主な手続きを「2年以内・3年以内・5年以内」に整理して解説します。
▼関連ページ
① 親が亡くなったら何をすればいいの?【死後当日~7日目】
② 親が亡くなったら何をすればいいの?【死後14日目~10ヶ月】
目次
【2年以内】忘れず申請したい3つ
① 国民年金の「死亡一時金」請求
国民年金の第1号被保険者として36ヶ月以上の納付があり、老齢・障害基礎年金を受けずに亡くなった場合、ご遺族は死亡一時金を請求できます。受給順位は〈配偶者→子→父母→孫→祖父母→兄弟姉妹〉の順。手続き先は室蘭市役所、または年金事務所・年金相談センターです。
受給額の目安:納付月数に応じおおむね12~32万円。付加保険料を36ヶ月以上納付していると+8,500円。
※遺族基礎年金を受給する場合は死亡一時金は対象外/寡婦年金との併給不可(どちらか選択)。
② 葬祭費・埋葬料の給付金
葬祭費(国民健康保険・後期高齢者医療):葬儀の喪主などに支給。室蘭市の葬祭費は3万円(苫小牧市も3万円)。
埋葬料(健康保険):社会保険加入者が亡くなった場合に一律5万円。健康保険組合により付加給付があることも。
申請先:葬祭費は室蘭市役所、埋葬料は勤務先の健康保険組合(または協会けんぽ)。
③ 高額療養費の支給申請
入院・治療で自己負担が上限を超えた分が払い戻されます。故人の未支給分は相続人が請求可能。申請先は、国保・後期は室蘭市役所、社保は加入していた健康保険組合です。自己負担限度額は所得区分で決まり、非課税世帯で約3万円、一般所得層で約5~8万円が目安です。
【3年以内】生命保険(死亡保険金)の請求
生命保険に加入していた場合、受取人は死亡から3年以内に保険金請求を。金額・契約内容によって相続税・所得税・贈与税の対象となる場合があるため、早めの確認・申告が安心です。
【5年以内】年金関連で見落としやすい3つ
① 未支給年金の請求
支給日前に亡くなった分(原則、前月・前々月分)は、生計を同じくしていた3親等内の親族が請求可能。未支給年金は相続財産ではなく請求者の固有財産のため、遺産分割の対象外です。相続放棄後でも請求できます。
② 遺族年金(遺族基礎・遺族厚生)の請求
生計維持関係(同居・仕送り・扶養)と所得要件を満たせば対象に。受給順位や金額は制度区分・加入実績・報酬比例額などで変わります。迷ったら年金事務所に相談を。
③ 寡婦年金の請求
夫が国民年金第1号被保険者で、遺族基礎年金を受給できない妻が対象。要件を満たすと60~65歳の間、夫の老齢基礎年金見込み額の4分の3を受給。請求は室蘭市役所または年金事務所へ。
期限はないが早めに済ませたい手続き
運転免許証・パスポート・マイナンバーカードの返却/固定資産税・住民税の請求先変更/電気・ガス・水道・電話・NHKの名義変更・解約/クレジットカード解約/ネット・SNSアカウント削除 など。未処理は思わぬ請求や二重課金の原因になります。
室蘭市でのお葬式や各種手続きのご相談は、地域密着の「めもりあるグループ」へ。実務も心配ごとも、まとめて丁寧にサポートします。

                
            
            
            
            
    
    
                




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