葬儀の基礎知識
北海道の葬儀お金マナー お布施・心づけ・香典返し

葬儀に関わる「お金」の話は、多くの方が不安を感じるポイントです。
金額の目安が分かりにくいだけでなく、「これで失礼にならないだろうか」「あとから後悔しないだろうか」と、精神的な負担にもなりやすいからです。
特に北海道の葬儀は、本州とは異なる慣習が根付いています。
インターネットで調べた全国共通の情報だけを参考にすると、かえって迷ってしまうことも少なくありません。
このコラムでは、北海道の葬儀現場で実際によく寄せられるご相談をもとに、遺族・参列者の双方が知っておきたい「お金のマナー」を、できるだけ分かりやすく整理してお伝えします。
目次
葬儀でまず迷いやすい「お金」の全体像

葬儀に関するお金は、一括りに考えると混乱しやすくなります。
主に次の3つに分けて考えると、整理しやすくなります。
・僧侶にお渡しする「お布施・戒名料」
・参列者からいただく「香典」
・渡すべきか迷いやすい「心づけ」
それぞれ性質が異なるため、同じ基準で考えようとすると混乱しやすくなります。
北海道の葬儀では「明確な線引き」があり、
・心づけは基本的に不要
・香典返しは当日完結
・形式よりも無理のなさを重視
といった考え方が定着しています。
まずは「北海道ではこう考える」という前提を持つことが、不安を減らす第一歩です。
お布施と戒名料の考え方(遺族向け)
お布施は、僧侶による読経や供養への感謝を形にしたものです。
料金や対価ではないため、明確な定価はありません。
北海道では、菩提寺を持たず、葬儀のたびに僧侶を紹介してもらうご家庭も多く、「いくら包めばよいのか分からない」という声をよく耳にします。
その場合、葬儀社を通じて目安を確認することは、ごく自然なことです。金額を事前に把握しておくことで、当日を落ち着いた気持ちで迎えられます。
一方、戒名にはいくつかの位があり、内容によって金額が変わることがあります。
ただし、戒名の位が高いほど、供養として優れているわけではありません。
北海道のご家族は、「身の丈に合っているか」「故人らしいか」を大切にされる傾向があります。十分な説明を受けたうえで、ご家族が納得できる選択をすることが、後悔のない葬儀につながります。
心づけは必要か?迷いやすいポイント

心づけとは、僧侶や葬儀スタッフに感謝の気持ちとして渡す金銭のことです。
北海道の葬儀では、この心づけの習慣はほとんどありません。多くの葬儀社では、必要なサービスはすべて葬儀費用に含まれています。
そのため、別途心づけを用意しなくても、失礼にあたることはありません。
「渡さないと失礼?」「何も渡さないのは気が引ける」と感じる方もいますが、心づけを渡さないことで評価が下がることはありません。
判断に迷ったときは、必ず葬儀社に確認しましょう。無理に用意してしまい、かえって気まずくなるケースもあります。迷ったときほど、自己判断せず相談することが大切です。
香典と香典返しの北海道ならではの特徴(参列者・遺族共通)

香典返しは「当日返し」が基本
北海道では、香典返しを葬儀当日にお渡しする「即日返し」が一般的です。
・香典の金額に関係なく
・一律の返礼品を
・葬儀当日にお渡しする
という形が多く、後日改めて返礼品を送ることはほとんどありません。
この方法は、遺族にとって「後日の手配が不要」「精神的な負担が少ない」という大きなメリットがあります。
そのため、参列された方が当日返礼品を受け取った場合、それが正式な香典返しです。
後日何も届かなくても、マナー違反ではありません。
道外から参列される方には、あらかじめ説明しておくと親切です。
香典の金額と包み方の目安
香典の金額感(北海道の場合)
北海道では、友人・知人・職場関係の場合、1万円を包まれる方が多い傾向があります。
ただし、これはあくまで目安です。無理をして金額を合わせる必要はありません。
香典・お布施の包み方の基本
香典・お布施の包み方のポイントを以下に3つ挙げます。
・香典:黒白または双銀の水引、宗教に合った表書き
・お布施・戒名料:白無地の封筒、表書きは「御布施」「御戒名料」
・新札は避け、丁寧に扱う
形式はありますが、形式を完璧にすることよりも気持ちを込めることが大切です。

相場よりも大切にしてほしい考え方
葬儀に関する金額は、地域性や家庭の事情によって大きく異なります。特に北海道では、「相場通りでなければならない」という意識は強くありません。
背伸びをして後悔するよりも、納得できる形で故人を見送ることが何より大切です。
インターネットの相場情報に振り回されず、分からないこと、不安なことは、遠慮なく葬儀社にご相談ください。
まとめ|「気持ち」と「安心」が最優先
葬儀のお金のマナーは、事前に経験する機会が少なく分からなくて当然です。知らなかったからといって、失礼にあたることはありません。
北海道の葬儀では、
・即日返し
・心づけ不要
・形式に縛られすぎない考え方
が広く受け入れられています。
このコラムが、遺族の方にとっては不安を減らす指針となり、参列される方にとっては安心して弔意を表す手助けとなれば幸いです。







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