葬儀の基礎知識

香典返しの「志」とお礼の「寸志」は何が違う?—意味・使い方・相場と書き方【苫小牧市の慣習にも対応】

志と寸志の違いとは?

公開日: 2025年11月6日 9:00

最終更新日: 2025年11月6日 09:00

香典返しの表書きで見かける「志」。似た言葉に「寸志」もありますが、この二つは用途がまったく異なります。誤って使うと相手に失礼となるため、意味と使い分けを正しく押さえましょう。本記事では、苫小牧市の慣習にも触れつつ、違い・相場・包み方・書き方をわかりやすく解説します。

「寸志」と「志」の違い

結論から言うと、香典返しに「寸志」は使いません。「寸志」は目上から目下へ渡すささやかな謝礼を指す語で、表書きに用いると失礼に当たります。香典返し・法要返礼・心づけ等の弔事一般には、宗派を問わず使える「志」を用いるのが基本です。

「志」とは

供花の画像

「志」には「思いやり」「お礼の気持ち」の意味があり、弔事の返礼に広く用いられます。地域差はあるものの、仏式では「志」「満中陰志(忌明)」、神式では「偲び草」、キリスト教では「記念品」などの表記例もあります。迷ったら「志」を選べば宗派をまたいでも無難です。

心づけにも「志」を使う

葬儀スタッフや運転手への心づけには「志」と記します(※近年は葬儀基本料金に心づけを含める会館もあり、不要のケースが増加。苫小牧市でも事前確認が安心です)。

法事返礼も「志」でOK

回忌法要の引き物・返礼も表書きは「志」で問題ありません。地域により水引色(黒白・銀白・黄白)や蓮絵の有無が異なるため、会館や葬儀社に確認しましょう。

「寸志」とは

「寸志」は「ほんの少しの謝礼」の意。目上→目下への場面(上司から部下、幹事へのお礼、手伝いへの謝礼など)で用いる語です。弔事でも、喪主から配膳スタッフ等へ渡すささやかな謝礼として「寸志」を使うことがありますが、僧侶への謝礼は「お布施」と区別します。

寸志の相場・包み方・タイミング

相場は1,000〜5,000円が目安(内容や関係性で変動、親族は高額傾向)。
包みはのし無しの不祝儀袋や白封筒に「寸志」と表書き、下段に姓名。水引は黒白・銀白の結び切りやあわじ結び。手渡しは葬儀後・法要後が一般的です。

「志」と表書きする掛け紙の書き方

水引は黒白・黒銀・銀白(仏式では蓮絵入りも)。結びは結び切り/あわじ結びを使用。掛け紙は結び目の上に「志」、下に喪主名(例:「田中家」または姓名)。

表書きの文字色

四十九日までは薄墨が基本。地域により法事返礼は濃墨を用いることもあるため、苫小牧市の会館・葬儀社の案内に従うと安心です。

よくある混同とNG例

・香典返しの表書きに「寸志」→NG(「志」にする)
・僧侶への謝礼を「寸志」→NG(「お布施」にする)
・弔事で蝶結びの水引→NG(結び切り/あわじ結びに)

苫小牧市で迷ったら

同じ北海道でも慣習や包み方は地域差があります。苫小牧市での返礼表記・水引・相場に迷ったら、事前に葬儀社へ確認しましょう。状況や宗派に合わせて最適な表記をご提案します。

不安や疑問はそのままにせず、実務の流れに沿って丁寧にサポートいたします。