葬儀の基礎知識

苫小牧での供物注文の方法や種類について

お通夜に参列することになり、供物の注文を考えたときに何を用意したらいいのかわからなくなることはありませんか?

お花がいいのか線香がいいのか、自分がいただく立場であったら、何が一番良いのかなど…普段用意する機会が多くないだけに、悩む人も多くいらっしゃいます。

そこで今回は、供物の種類やそれぞれの注文方法についてご紹介します。

供物の種類

供物には、お花やお菓子・果物・線香セットなど、さまざまな種類があります。

まずは供物にどのようなものがあるのか、それぞれ詳しくご説明いたしましょう。

供花

供花の画像

一般的に供物として多く選ばれるのが供花です。

供花にはスタンド花とアレンジ花があり、ご予算や式場の大きさなどでどちらを選ぶか変わってきます。

1.スタンド花

祭壇脇から式場の左右側面の壁に沿ってお供えされる大きなお花がスタンド花で、花輪と呼ばれることもあります。

スタンド花は、当社でご注文を承っているものでは一段のスタンド、二段のスタンドが主流で、その他たいへん見栄えする三段のスタンドもあります。

以前から一般的な供物ではあるのですが、近ごろは家族葬需要の増加により規模の小さな式場が増えてきました。

それにより、当社に限らず「スタンド花は会場に入れられない」という葬儀式場もあります。

一般葬であればまず心配はありませんが、家族葬でスタンド花を注文される場合は、事前に式場に入るかどうか斎場に問合せをした方が安心です。

ご注文の後で、「スタンド花は会場に入らないのでアレンジ花に変更してもいいか」と確認の連絡が来ることもあります。

2.アレンジ花

アレンジ花は祭壇の手前や脇にお供えするお花で、5,000円からのご注文が可能です。

スタンド花は価格が決まっているのに対し、アレンジ花は自分で値段を決めて注文可能なので、複数人で予算を合わせたり税込みで一万円などキリの良い価格でのご注文もできます。

スタンド花が会場に入らない場合でも、12,000円くらいの予算で考えているのであれば、12,000円のアレンジ1つでもいいでしょう。

また、6,000円のアレンジフラワーを対にして注文すると、祭壇の左右に6,000円のアレンジフラワーを注文して両脇を華やかにお供えすることも可能です。

スタンド花は出棺後にお花屋さんの方で回収しますが、アレンジフラワーは葬儀後に持ち帰られるのも特徴のひとつです。

菓子・果物

供物の画像

供花についでよく選ばれる供物はお菓子や果物です。

故人が果物やお菓子が好きだった方であれば、お花ではなくこういった供物を選ぶのも喜ばれます。

菓子や果物にも種類があるので詳しくご紹介しましょう。

  1. 盛り菓子

盛り菓子とは、葬儀や法要向けに、籠や三宝という台座の上に盛られたお菓子です。

包装紙のお菓子よりも見栄えするように盛られているので葬儀用の供物で選ぶ方は多くいらっしゃいます。

当社での取り扱いのある盛り菓子は、三星さんの盛り菓子です。

2.菓子折り

台座に盛らずに箱入りの菓子に熨斗を付けてお供えするのも、葬儀の供物として人気です。

急な通夜の連絡で供花の手配も間に合わず、会場に向かう途中で取り急ぎ用意するのにもちょうど良いことから選ばれやすい供物でもあります。

さらに、菓子折りは場所を取らないので葬儀式場も選ばないというメリットもあります。

菓子折りを選ぶ場合には多少日持ちするものを選びましょう。

3.果物籠

数種類の果物が一つの籠に盛られているものが果物籠です。

お盆時期になるとスーパーなどでもよく見かけます。

価格によりますが、スイカやメロンなど、大ぶりの果物も入っているので、祭壇を立派にできることから選ばれています。

当社でのご注文も承っており、最も大きな床置きタイプの造花付き果物籠や、祭壇の中にお供えしやすい大きさのものも3種類からお選びいただくことが可能です。

果物籠はフィルムで密封されていますので、とくに夏場は傷みやすいという心配があります。ご自分で会場へお持ち込みされる場合は、当日の朝にご用意されることをお勧めします。

4.缶詰立籠

果物の缶詰を造花のスタンドで飾り付けた籠も供物として選ばれています。

当社でのご注文であれば10,800円で缶詰28個入りの籠のご用意が可能です。

喪主や施主のご家庭、または近い親族にお子様が多いご葬家なら、最初から葬儀後に分けて持ち帰れるようにとご注文される方もいらっしゃいます。

線香セット

線香の画像

供物の定番は供花、お菓子、果物のほかにもう一つ、線香があります。

線香の煙を亡くなった方が召し上がるという考え方も古くからあり、供え物として尊ばれています。

また、故人の周りにいる方々の心身が清められるという意味もあるので、お供え物として送ると喜ばれるものの一つです。

当社でお取り扱いのある線香には、造花付の線香セットと、籠盛りの線香セットと、進物用線香があります。線香セットにはお線香の他に大小各種のロウソクが入っているものもあったり、さまざまな香りのお線香が詰められているものもあります。

進物用線香は大師堂仏壇店でも販売しておりますので、実物を見てお選びいただくことも可能です。

線香セットを送る際に注意しなければならないのは、仏教の葬儀に限られるという点です。神道やキリスト教の葬儀や法要には不向きなので気をつけましょう。

灯籠

灯籠の画像

灯籠には、現世である此岸から彼岸にわたる故人が道に迷わないように足下を照らす送り火という意味があります。

葬儀後も四十九日までの間、ご遺骨のある祭壇にお供えするものとして使われるものです。

霊前灯として販売されている灯籠の場合、四十九日後は処分するのが古くから一般的ですが、最近は通年飾れるデザインのものも多種あります。

当社では斎場の入り口付近に灯籠の見本を陳列してありますので、大きさやデザインなど現物を見てから決めるのもいいでしょう。

座布団

供物の中には金襴座布団もあります。

葬儀後、七日毎の中陰参りや月参りの際にご寺院様が使うものです。

当社では朱と紫の二色のご用意があります。

こちらはほかの方と重複を避けたい供物なので、現品を持ち込むよりも斎場にお問い合わせの上ご注文いただくことをお勧めします。

造花付供物セット

当社では造花付きの供物セットも取り扱っております。造花の付いた大きな籠の中央に供物が入っており、たいへん見栄えするお勧めの供物です。

苫小牧市民斎場では、造花付きの供物は3種類ございます。

干ししいたけや乾麺などが入った乾物のセット、ジュースとビールのセット、ビールのセットの内容です。

供物の注文方法

供物は注文方法もさまざまです。

当社でご注文を承ることもできますし、お花屋さんやお菓子屋さんに直接ご注文することもできます。

では供物の注文方法もそれぞれご紹介していきましょう。

当社へのご注文

当社にご注文いただく場合、以下の方法で承りが可能です。

ご精算方法についてもあわせてご説明します。

  1. ご来場でのご注文

直接斎場内の事務所までお越しいただいて注文することが可能です。

斎場にご来場いただくメリットは、供物の現物を見られることです。

果物セットのような生もの以外は斎場内で展示しておりますので、実際のサイズ感や内容を見ていただければ祭壇にお供えされた時のイメージもしやすくなります。

生花や果物など、一部の供物は当社以外の斎場でご葬儀をされる方へのご注文も承っております。

2.HPからのご注文

当社のホームページの「供物供花」からも、供物を注文が可能です。

当社の式場となる斎場をお選びいただき、注文したい供物を選んで、供物の札に記載するお名前を入力していただきます。

供物供花のページを開くとクーポンコードが出てきますので、そちらを控えて注文画面へ進むと、会計が10%割引となります。

ホームページからご注文いただく場合は、当社でご葬儀のお手伝いをさせていただくご葬家への供物に限りますのでご注意ください。

3.お電話でのご注文

当社へお電話いただいて注文することも可能です。

電話でのご注文の場合は、札に記載する漢字に間違いがないよう、慎重に丁寧にお名前を伺います。

お支払いは斎場にお越しいただくか、後日請求書をお送りしてお振込みでの精算となります。

内容が決まっていなくてもお電話でお問合せいただければ、ご予算や目的に合わせてご提案も可能です。

4.FAXでのご注文

FAXでご注文いただく場合は、当社にお電話をいただければご注文用紙をFAXし、内容を記載していただき返送していただくことで注文できます。

また、ホームページから申し込み用紙をダウンロード、印刷していただいて直接FAXしてご注文いただく方法もあります。

いただいたFAXを確認後、こちらからお電話でご注文内容の確認をいたしますので、日中つながる電話番号をご記入ください。

FAXでのご注文でも、当社以外の会場でのご葬儀の供物注文を承っております。

ご精算の方法

ホームページからご注文いただいた場合は、注文画面で決済が可能なのでその場で完結いたします。

しかし、そのほかのご注文の場合は斎場までお越しいただきご精算していただくか、請求書に記載されている当社の銀行口座にお振込みでお支払いしていただくことになります。

当社事務所でのお支払いは、現金、クレジットカード、PayPayでの決済が可能です。

なお、当社の会員様は供物を10%割引の価格でご購入いただけます。

お花屋さんへの注文

供花の注文は、ご希望のお花屋さんで直接注文することが可能です。

お通夜の日にちと会場、ご葬家の名前を間違えないように伝えましょう。

アレンジフラワーの場合仕上がりのイメージなど、ご予算に合わせてある程度希望も伝えやすいので、故人の好きだったお花などを多めに入れてもらうこともできます。

当社での葬儀なら、市内の花屋さんは大体配達可能なのでご安心ください。

仏壇店への注文

線香を供物にお考えであれば、仏壇店でご注文が可能です。

包装の上、熨斗もかけられるのでそのまま会場へお持ちいただけます。

進物用線香なら箱の中身の確認もできますし、自分で入れたい線香を選ぶこともできます。どういったお線香があるか大師堂佛壇店でください。

大師堂佛壇店のお支払いも現金、クレジットカード、PayPayでの決済が可能です。

お菓子屋さんへの注文

生もの以外の焼き菓子はお菓子屋さんで購入して会場へ持ち込むことも可能です。

熨斗やお名前なども作ってくれるお菓子屋さんがほとんどなものの、中には包装紙までで熨斗かけまではできないというお店もあります。

その場合は、斎場の事務所で熨斗を作成して熨斗がけが可能です。

当社はもちろん当日のお通夜へお持ち込みいただいた供物へ熨斗がけも可能ですので、職員に一声おかけください。

果物屋さんへの注文

果物籠は果物屋さんから直接注文ができます。

果物屋さんはお菓子屋さんと比べると数は少ないですが、供物用の果物籠の注文を受けてくれるお店もあります。

当日昼頃までの注文で熨斗を付けて斎場まで配達してくれるところもあるので、果物を当社以外のお店でご用意される場合は、時間に余裕を持って店舗に問い合わせてみるといいでしょう。

供物を手配する上で注意すること、配慮すること

注意している画像

供物にどのような種類があり、どこで手配ができるかわかっても、注意するべき点などがないか気になる方もいるでしょう。

つぎに、供物のマナーや注意点などをご紹介します。

供物は日持ちするものを選ぶ

供物を選ぶときに注意しなければいけないのが、生ものは避けることです。

とくに菓子や果物は注意しましょう。

菓子は焼き菓子で、期限の長い常温保存が可能なものを、果物の場合は少し若めのものを選んでも問題ありません。

供物は常温の状態でお通夜と葬儀の間中会場にお供えされています。

そのため果物は一気に熟れていきますし、お菓子も要冷蔵品は痛んでしまいます。

供物は葬儀が終わると遺族が自宅へ持ち帰るものなので、傷みにくいものを選びましょう。

供物は会場や宗派によって制限があるケースも

家族葬専用のホールでは大きなスタンド花が入らないのところもあり、搬入を断っている式場もあります。

家族葬で葬儀を行う場合は、スタンド花が式場に入るか事前に確認をするか、心配であればアレンジフラワーにするのもいいでしょう。

また、宗派によってお供えできるお花の色が決まっていたり、お花はお供えできないところもありますので詳しくは斎場にお問い合わせください。

供物の置き場所は大きさや関係などで変わる

供物はお花でも小振りなものが祭壇の手前、または中央寄りに置かれ、大きくなるにつれて祭壇脇の方へ、または会場横の方へ置かれます。

また、故人と続柄が近い人、関係の近い人も同じように祭壇近くへ置かれるのです。

苫小牧ではスタンド花に関しては、決まりがあります。

祭壇寄りに故人との関係が深い方の花、ついで配偶者や子供、兄弟の関係と序列がある程度決まっています。

また、個人名よりも法人名を優先するのが一般的です。

スタンド花の並び順については斎場スタッフがご遺族に確認しながら決められることがほとんどです。

供物には供える人の名前を添える

供花も供物も、一般的には供えた方の名前を札で添えることが多いです。

故人との関係により供物の置き場所も決まるので、個人名の場合お供えする人の名前はフルネームで記載しましょう。

葬儀ではお供えされた供花も供物も喪主様が保管する記録帳に記載されます。

名前の記載がないと記録にも残りませんので、特段の事情が無い限り供物に名前の記載をしましょう。

ご不明な点はめもりあるグループまでお問合せください

今回は供物についてご説明しました。

しかし記事を読んだだけではわからないことなどもあるかもしれません。

めもりあるグループでは、供物に関するお問い合わせも随時受け付けております。

ご不明なことがありましたら、いつでもお気軽にお問合せくださいませ。